人が集まる人とそうでない人の違い

理学療法士の専門学校を卒業して以来、リハビリにしても整体業にしても人の身体に関わる仕事をしていて、20代から30代にかけては通信制の大学にも通っていました。治療技術を学ぶセミナーには今も多く出かけています。それらでは多くの人と出会い、接してきました。

そんな中、最近、ふと「周囲に人が集まる人」と「そうでない人」がいるけど、それは何故なんだろうと疑問に思いました。それは私から見て、お金を持っているとか、能力があるとか、そういうことが左右しているわけではないと感じました。そう、私の周りの「周囲に人が集まる人」というのは、必ずしも金持ちでも、能力的に特に優秀なわけでも、ルックスが良いわけでもありません。逆に金持ちで、能力的にとても優秀で、ルックスが良くても、周りに人が集まらない人がいます。

整体院という仕事もしていますし、将来的には自分の持っている知識を誰かに伝えたいと思っている私にとって、「人が集まる理由」というのはとても興味がある内容です。色々と考えてみましたが、自分の周りの「人が周囲に集まる人」から突き詰めてみると次の3つに集約されるように思います。

他者に「与える」ことをしているか

周囲に人が集まる人を見ていると、他人に与えることを惜しみないように思います。反対に、優れた性質がありながら周囲に人が集まらない人というのは、損得勘定が強かったり、人に無償で与えるのを嫌がったり、ひどく利己的であったりします。残念なことに自分の手元に利益を留めようとすればするほど、最終的には何も残らないように思います。

これは金銭的なものや物質的なものだけでなく、精神的なものにおいても同様だと思います。自分の知識、能力を分かち合うことを嫌がる人を何人か見てきました。それは金銭や利益だけでなく、名誉をも自分のところで独占したいのかもしれません。自分が特別な存在でなくなることへの恐怖があるのかもしれません。しかし、周囲に人がいなければ結局は自分のことを伝える存在もなく、死後はむしろその器量の狭さを語り継がれることになります。優れた能力や業績を残しながら、死後に良く言われない人というのは確かに存在します。

ただし、これは相手の望むものを与えることが大切で、独りよがりに厚意を押しつけることはかえって人を遠ざけます。映画の暴君が「これだけ与えているのに、なぜ満足しないのだ!」とよく叫んでいるのを見るとよくわかると思います。

素直で謙虚であるか

傲慢で意地悪な人を好きな人は少ないと思います。反面、素直で謙虚である人は多くの他者から好かれます。私の周りの「人が周囲に集まる人」も性格的にひねくれたところがなく、オープンに他者と接する人が多い気がします。また、話していて傲慢なところがなく、すがすがしい気持ちにもさせてくれます。そのような人は他人からも話しかけやすく、結果的に周りに人が集まるのだと思います。

反面、素直さが欠けている人というのは、他人の反応を試して自分への信頼を計るようなきらいがあります。それが意地悪や行動に表れます。おそらくどこかに他者や自分を信頼できない気持ちがあり、それが他人を遠ざける結果につながるのです。

前者は「なぜか良い縁に恵まれて、いつも私のことを助けてくれる」と言います。後者は「誰も自分のことをわかってくれない」という態度を現わします。そしてまた、さらにその傾向は加速していくのです。

他者に寛容であるか

素直で謙虚であるように見えても、やはり周囲に人が集まらない人がいます。そのような場合は、他者に対して不満が多かったり、批判的であったりするケースが多いように思います。私の知人にも仕事はできるし、性格も悪くないのですが、他者の悪いところを見つけてすぐに批評する人がいます。本人は悪気なく知的な会話をしているつもりなのですが、たまには良くても、いつもそれを聞くようになると周りも疲れてしまいます。

そのような人というのは、周囲への思いやりや配慮に少し欠けているように思います。あるいは引くべき線を誤っているのかもしれません。不満や批判は誰もが持ちうるものですが、その表出を上手くコントロールしないと、他人を知らないうちに不快にさせて、周りから敬遠されるようになります。

また、こだわりが強くて他者の価値観を許せない人も、不満や批判が強くなりがちです。結果的にこれも人を遠ざけてしまいます。

まとめ

「人が周りに集まる人」と「そうでない人」の理由について3つ考えてみましたが、それらの原因というのは別々に存在するものではなく、心の奥底でつながっているように思います。克服しようと思えば、全ては人間を磨くというところにつながっていくのだと思います。さわやかで素敵な人はいますが、誰もが完全なものではありません。私自身、これらの3つについて他人を批評するつもりはありません。どちらかと言うと自分を省みて、心がけとして気をつけたいと考えています。

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