膝の痛みに悩む人へ

リハビリと整体の仕事をする中で、膝が痛い人とは数えきれないほどお会いしてきました。実際に自分が担当した患者様だけでなく、その家族の方や一緒に仕事をしている看護師、介護士でも膝痛に悩む人が多くいました。

それほどありふれた症状でありながら、それらの患者様たちがリハビリや治療によって、痛みから解放されて満足のいく生活に戻れているかと言うと、必ずしもそうではないように思います。もちろん、膝痛の全てが運動や施術によって解決できるわけではありませんし、魔法のように痛みが消えるものでもありません(少なくても私はそのように考えています)。

ただ、その痛みについて、完全に解決できない問題だとしても、十分な評価と解釈をして、何らかの方針を患者様に提示できないかと考えています。

膝の痛みについてよく「軟骨がすり減るから痛くなる」という説明が使われます。これは確かに正しいのですが、軟骨自体が痛くなっているわけではありません。同じ「膝が痛い」という訴えの患者様でも、痛みを発している組織は違います。

下の図は膝関節内の痛みを感じる組織について研究した外国の論文の図なのですが、濃い色で塗ってあるのが痛みを感じやすい部位です。
これを見ると軟骨の部分や関節半月板の内側部、中央の靱帯の真ん中部分はほとんど痛みを感じないことが分かります。一方で、関節包の内面(滑膜)、膝蓋骨の下にある膝蓋下脂肪体、十字靱帯の骨との接合部付近は痛みが強いことが分かります。この他にも、関節の外を覆う筋肉や靱帯でも痛みを生じます。

膝のどの部分が痛いのか? 前なのか後ろなのか内側か外側か、はっきりした痛みかボンヤリした痛みか? 何をすると痛いのか? 正座、階段、歩行、立ち上がりなど、痛みを発している組織によって症状も異なります。痛みを発している組織を見つけ、さらに、なぜその組織が痛むのか、原因を考えなくてはいけません。本来の膝の組織はスポーツをしても痛みません。痛むというのは何か理由があるのです。

膝の痛みに悩んでいる方は、ぜひ当院に相談していただければと思います。

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  1. 痛い場所に原因はない

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